シンポ等案内
Contents
日仏社会学国際シンポジウム&ラウンドテーブル:2022年度(終了しました)
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1.奈良会場 【国際シンポジウム】※参加無料・申込み不要
- 日時:2023年2月27日(月)13:30~18:00
- 会場:奈良女子大学 文学系S棟 S235
※奈良女子大学キャンパスマップ内、右下の㉞の部屋 - テーマ:社会学とその周辺:人類学・哲学との関わり
Sociologie et ses alentours : anthropologie et philosophie - 趣旨:社会学と、人類学・哲学というその隣接領域との関わりを、デュルケーム、グラネ、レヴィ=ストロース、ベルクソンに着目して考究する。
- 講演:ジルダ・サルモン Gildas Salmon(国立科学研究センターCNRS・社会科学高等研究院EHESS)
- 題目:
神話の構造分析の誕生:デュルケーム、グラネ、レヴィ=ストロース
Naissance de l'analyse structurale des mythes: Durkheim, Granet, Lévi-Strauss - 要旨:本講演では、デュルケームの原理が、まずはマルセル・グラネにおいて、次いで彼を媒介としてレヴィ=ストロースにおいて、比較分析の新たな形式の出現を可能にしたその仕方を明らかにします。この系譜をたどることによって、しばしば主張されるような構造人類学とデュルケーム学派の諸原理との間の断絶という考えを相対化することが可能となります。
- 紹介:ジルダ・サルモン Gildas SALMON
- プロフィール:哲学者。CNRS(国立科学研究センター)研究員。EHESS Laboratoire interdisciplinaire d’études sur les réflexivités [LIER](社会科学高等研究院反省性に関する学際研究室)所属。
- 研究分野:社会科学の歴史、比較研究、人類学(神話、親族、分類)、精神の理論、記号学。
- 主要著作:
『精神の構造:レヴィ=ストロースと神話』Les Structures de l’esprit, Lévi-Strauss et les mythes, Presses Universitaires de France, 2013.
『ソブリン債:政治経済と国家(ユリア・クリストとの共編)』Sous la direction de Julia Christ & Gildas Salmon La dette souveraine : Economie politique et l'Etat, Editions de l’EHESS, 2018.
- 報告:笠木丈 KASAGI Jo (甲南大学)
ベルクソンにおける有機体としての社会:デュルケームの受容をめぐって
La société organique chez Bergson : autour de la réception bergsonienne de Durkheim - (主催):科学研究費補助金・基盤研究(B)「『集合意識』から『情動の社会学』へ──デュルケーム社会学の現代的展開」(22H00904)、日仏社会学会、デュルケーム/デュルケーム学派研究会
- (共催):奈良女子大学社会学研究会、神戸大学社会学研究会
2.奈良会場【ラウンドテーブル】※参加無料・申込み不要
- 日時:2023年2月28日(火)10:30~12:30
- 会場:奈良女子大学文学系N棟 N339(正門を入りすぐ右手の建物3階)
- 話題提供:ジルダ・サルモン(逐次通訳あり)
- 話題:イギリス植民地帝国における社会科学の誕生 (La naissance des sciences sociales dans le cadre de l'empire colonial britannique) などについてなど、サルモン氏を囲み、話題提供をいただくとともに、フランスや日本の社会学事情・社会事情などについて自由に歓談します。
3.東京会場【国際シンポジウム】※参加無料・事前申込み必要
- 日時:2023年3月10日(金)13:30~18:00
- 会場:日仏会館1階ホール 東京都渋谷区恵比寿3-9-25
- 【ご注意】:日仏会館・フランス国立日本研究所のWeb site(→こちら)より参加申込みをお願いします
- 開催の趣旨:近代社会の到来とともに成立した社会学は、常に「近代」を研究の土台に見据えてきた。社会学から人類学へという流れの中で、「近代」が相対化される一方、「ポストモダン」をめぐる議論では、現在はもはや「近代社会」ではないのではないかという問いも示される。デュルケーム、ブルデューというフランス社会学の伝統を踏まえつつ、さらに今日の日本の状況をも視野に入れて、モダニティについてあらためて問い直す。
- テーマ:モダニティを問い直す:デュルケーム、ブルデュー、さらにその先へ
Repenser la modernité: Durkheim, Bourdieu et au-delà - 講演
- ジルダ・サルモン Gildas Salmon
近代人および非=近代人における機械的連帯と有機的連帯:ブルデューと進化主義の危機
Solidarité mécanique et solidarité organique chez les modernes et les non-modernes: Bourdieu et la crise de l'évolutionnisme - 要旨:本講演では、第二次世界大戦以後、とりわけブルデューにおいて、フランス社会学における機械的連帯と有機的連帯という二項対立がどのようになったのかを検討していきます。人類学に対して1960年代に向けられた、進化主義に対する批判にもかかわらず、この二項対立がブルデューの社会学と人類学とを構造づけていたこと、さらには、この二つのタイプの連帯が、近代社会ならびに非=近代社会の分析において異なる仕方で連関していることを明らかにすることが課題となります。
- ジルダ・サルモン Gildas Salmon
- 報告:
- 川本彩花(日本学術振興会特別研究員・滋賀大学)
趣味と階層:文化資本の日本的状況
Goût et stratification sociale: situation japonaise du capital culturel - 山田陽子(大阪大学)
「感情資本主義」の社会学史上の意義
Signification du « capitalisme émotionnel » dans l'histoire de la sociologie
- 川本彩花(日本学術振興会特別研究員・滋賀大学)
- (主催):科学研究費補助金・基盤研究(B)「『集合意識』から『情動の社会学』へ──デュルケーム社会学の現代的展開」(22H00904) 日仏社会学会、デュルケーム/デュルケーム学派研究会
- (共催):日仏会館・フランス国立日本研究所、協力:公益財団法人日仏会館